ドイツのホテル・飲食業界に薄日が差してきた。連邦統計局によると、6月の業界売上高はサッカーワールドカップ(W杯)や旅行者数の増加を背景に前月から実質2.1%増加(名目3.6%増)。統計を開始した1998年以来最高の伸びとなった。独ホテル・飲食業連盟(Dehoga)は「景気回復の最初の兆し」と高く評価している。『ヴェルト』紙が18日報じた。
\独ホテル・飲食業界の売上高は昨年572億ユーロで、前年から6%以上、縮小した。経済危機を受け企業が経費を削減したことなどが響いた。
\今年上半期も前年同期比で実質1%減と振るわなかった。春の天候不順を受けビアガーデンや観光地のテラスカフェなどで客足が鈍り、飲食業が低迷したことが響いた。ホテル業は出張旅行やバルト海、北海への個人旅行が上向きとなった効果で宿泊数が4%増加、売上高も5%拡大した。
\