独鉄鋼大手Salzgitterの鋼板製造部門Salzgitter Flachstahl(SF)がプラントメーカーSMS Siemag(旧SMS Demag)と共同で、新しい薄版鋳造技術の開発に成功した。独自のベルト式鋳造法を採用し、最終製品に近い形状への加工(ニア・ネット・シェイプ成形)ができるほか、高強度と高延性を兼ね備えた超鉄鋼(HSD鋼)の工業生産も可能になったとしている。プラント製造はSMS Siemagが手がける。
\今回の新技術で量産が可能になったHSD鋼は、高い強度を持ちながら成形性にも優れるという特長を持つ。また、従来製品に比べ密度(比重)が5%低いことから、原料節約と製品の軽量化につながるメリットがあり、SFは特に自動車産業での需要に期待している。
\新技術ではさらに、従来型プラントに比べ二酸化炭素(CO2)排出量やエネルギー使用量を大幅に削減できるなど、環境性能も優れているという。
\SFは8月25日、共同開発したプラントの建設をSMS Siemagに依頼した。SMS Siemagにとっては新型プラントの顧客第1号となった。
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