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2010/9/15

経済産業情報

靴市場回復、上期売上が4%増加 冬の寒波と6月の猛暑が追い風に

この記事の要約

ドイツの靴市場が回復に向かっている。独靴小売業全国連盟(BDSE)がこのほど発表した市場動向によると、2010年1-6月期の業界売上高は前年同期比で4%増加した。厳しい寒波の到来で冬靴が好調だったほか、6月の気温上昇でサ […]

ドイツの靴市場が回復に向かっている。独靴小売業全国連盟(BDSE)がこのほど発表した市場動向によると、2010年1-6月期の業界売上高は前年同期比で4%増加した。厳しい寒波の到来で冬靴が好調だったほか、6月の気温上昇でサンダル、ヘップサンダル、バレリーナシューズを中心に需要が拡大。低温続きによる春シーズンの不振を相殺した。特に6月単月では2ケタ台の伸びを記録したという。

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BDSEが実施した業界アンケート調査によると、1-6月期に増収となった靴小売店は全体の57%を占めた。「増減なし」は25%で、「減少した」は18%にとどまる。また、顧客1人当たり購入回数と購入額も前年の同じ時期を上回るなど市場環境は改善しており、増益を達成した小売店は56%で減益の24%を大きく上回った。7-12月期の見通しについては「改善する」が25%、「変化なし」が63%、「悪くなる」は12%だった。BDSEは通期で3~4%の成長を見込んでいる。

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デュッセルドルフで10~12日に開催された国際シューズ見本市(GDS)では、世界78カ国から1,190社が出展。期間中の来場者は2万8,600人と前回(3月)を1,000人下回ったものの、オーダーが非常に好調だったほか、トップマネジメント層の来場者が8割を占めるなど来場者の質の高さも目立った。見本市への満足度は高く、来場者の10人に9人が「非常に満足」と評価した。

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