原子力発電所の稼働期間延長方針を政府が打ち出したことに抗議するデモが18日、首都ベルリンで開催された。主催者によると、参加者は10万人で、1986年のチェルノブイリ原発事故以来の規模。環境団体や野党は抗議活動を今後も大々的に展開する意向を示している。
\テレビや新聞などのマスコミはこの日のデモを大きく取り上げ、反核運動が再来したなどと報じた。参加者のなかには黄色い布地に赤の太陽マークの入った旗を持つ者も多く、反核運動が盛り上がった1980年代を彷彿させたためだ。
\ドイツでは与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と自由民主党(FDP)が連邦議会選挙戦で原発稼働期間の延長方針を打ち出した昨年から反核デモが活発化しており、今年4月には市民が手をつないで1本の巨大な「鎖」をつくる抗議活動に12万人が参加。鎖の長さは120キロに及んだ。
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