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2010/9/29

経済産業情報

重大な整備不良の車が増加、車齢9年以上では25%以上に

この記事の要約

技術監査会社GTUe(シュツットガルト)は14日、整備不良統計を発表した。それによると、2010年上半期に同社が車検を手がけた乗用車で何らかの整備不良が見つかった車両は全体の51.5%で、前年同期に比べ0.5ポイント減少 […]

技術監査会社GTUe(シュツットガルト)は14日、整備不良統計を発表した。それによると、2010年上半期に同社が車検を手がけた乗用車で何らかの整備不良が見つかった車両は全体の51.5%で、前年同期に比べ0.5ポイント減少した。ただ、軽度の整備不良車両が1.6ポイント減少した一方で、事故につながりかねない重大な整備不良の車両は1.1ポイント増加。GTUeは平均車齢の上昇のほか、コスト負担を嫌って専門業者に修理・点検を依頼しないドライバーの増加が背景にあると分析している。

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整備不良の部位で最も多かったのはライト/電気系統で、24.7%を占めた。以下ブレーキ(18.3%)、タイヤ/車輪/車軸(17.1%)、排ガス/オイル/マフラー(15.9%)、その他(ワイパー、フロントガラス、フェンダーミラーなど、12.9%)が続いた。最も少なかったのはシャシー/フレームで、11.2%だった。

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9年以上の車両で何らかの整備不良が見つかったのは10台に7台で、重大な整備不良も同4台に1台以上に上った。整備不良件数を新車と比較すると、車齢3年以内では100台当たり19件だったのに対し、9年以上では同215件と10倍以上の開きがある。

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GTUeは「老朽車は交通安全の妨げとなる恐れがある。全てのドライバーはこの危険性を肝に銘じなければならない」と注意を促した。

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