検索エンジン最大手のグーグルがドイツでディスプレー広告事業を強化する。同社は独ネット広告市場でシェア60%を掌握しており、今後は動画や画像を多用するディスプレー広告の配信事業に注力する。21日付け『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\具体的には企業が広告代理店や広告ネットワークに頼らずに広告枠を利用できる広告プラットフォームの運営を強化する。グーグル独法人のシュテファン・トゥヴェラザー社長によると、すでに同事業専門の従業員を新規雇用したという。
\グーグルは2007年にディスプレー広告の配信事業を行うダブルクリックを、昨年11月にはディスプレー広告会社テラセントを買収した。今年6月にもディスプレー広告のリアルタイム入札システムを提供するインバイトメディアを傘下に収め、本国アメリカをはじめ世界規模でディスプレー広告の配信事業に力を入れている。すでにフランスの広告大手パブリシスグループとはディスプレー広告事業で協力していくことで合意した。
\一方、ドイツではグーグルの広告配信事業で仕事を取られる格好となる広告代理店やコマーシャル会社が対抗しており、グーグルの広告プラットフォームは知名度が低い。
\