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2010/10/6

経済産業情報

工作機械業界が順調に回復、生産高は今年も減少見通し

この記事の要約

独工作機械業界の受注が順調に回復している。上半期の受注高は前年同期から58%(国内51%、国外61%)増加。特に切削加工分野では75%以上拡大した。ドイツ工作機械工業会(VDW)が9月28日、デュッセルドルフで開幕した国 […]

独工作機械業界の受注が順調に回復している。上半期の受注高は前年同期から58%(国内51%、国外61%)増加。特に切削加工分野では75%以上拡大した。ドイツ工作機械工業会(VDW)が9月28日、デュッセルドルフで開幕した国際金属加工展「AMB 2010」(~10月2日)で明らかにした。

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工作機械業界の受注高は昨年、経済危機の影響を強く受けて前年から55%も落ち込んだ。業績回復が始まったのは今年第2四半期からで、設備稼働率は7月に76.3%を記録。昨年の最悪時から約10ポイント改善した。6月末時点の受注残高は6.9カ月まで回復している。輸出は中国を中心としたアジアやブラジル向けがけん引車となり、今年第2四半期には前年同期の水準を取り戻した。

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一方、上半期の生産高は20%減少した。受注から納入までに6週間~2年を要するため、受注の回復は生産高の増加にすぐには結びつかないという事情がある。生産高は今年通期でも12%減の90億ユーロとなり、前年(28%減の102億ユーロ)に引き続き縮小する見通しだ。プラスに転じるのは来年以降になると予想されている。

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