国際通貨基金(IMF)は6日発表した「世界経済成長見通し」のなかで、ドイツの2010年国内総生産(GDP)成長率を7月に提示した1.4%から3.3%へと大幅に引き上げた。ユーロ安が輸出の追い風になっているほか、第2四半期の成長率が前期比で実質2.2%に達したことを考慮。同国経済に対するこれまでの厳しい見方を改めドイツはユーロ圏のけん引車になるとの見方を示した。2011年の成長率についても従来の1.6%から2.0%へと上方修正した。
\ドイツ政府は景気の先行きが不透明だった今春に発表した予測で今年の成長率を1.4%に設定した。公式にはその後もこの数値を堅持しているが、ライナー・ブリューデルレ経済相は「2.5%を大幅に上回る」との予想を示しており、政府が今秋にも大幅に上方修正するのは確実視されている。欧州連合(EU)はすでに独成長率を3.4%と予測。主な経済研究所も3~3.5%との予想を示している。
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