連邦経済省が6日発表した2010年8月の独製造業受注高(暫定値)は前月比で実質3.4%増加し、同1.6%減(修正値)となった7月から大きく改善した。好景気のほか、大型受注が多かったことで受注が押し上げられた格好。大型受注は特に航空機・船舶・鉄道車両の分野で例年の平均を大きく上回った。
\地域別では国外受注が6.6%増と好調で、特にユーロ圏は13.8%増と大幅に拡大した。ユーロ圏以外の国外は1.5%増、国内は0.5%減だった。
\部門別では投資財の増加率が最も大きく6.7%に達した。ユーロ圏が22.6%増えて全体を強く押し上げた。ユーロ圏外は2.2%増、国内は2.0%増。
\中間財は0.3%増と小幅な伸びにとどまった。ユーロ圏は6.1%増、ユーロ圏外も0.6%増と拡大したが、国内が2.3%減少し足を引っ張った。
\消費財は3.9%減と大きく落ち込んだ。国内、国外とも減少している。
\大型受注による統計上のブレが少ない2カ月単位の比較をみると、7~8月は前の期の5~6月を2.0%上回った。国内はプラマイゼロにとどまったものの、国外はユーロ圏がけん引車となり3.5%拡大した。部門別では中間財が3.2%増、投資財が1.5%増、消費財が2.0%減だった。
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