これまで上昇を続けてきたスーパーマーケット市場におけるプライベートブランド(PB)商品のシェアが昨年、初めて低下した。市場調査大手GfKの調査をもとに22日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。
\PB商品のシェア拡大はユーロの現金が導入された2001年以降、加速した。マルクからユーロへの切り替えを利用してレストランなどで大幅な便乗値上げが行われ消費者の体感インフレ率が大幅に上昇したことを受け、ブランド品に比べ価格の低いPB商品の人気が高まったためだ。PB商品の市場シェアは01年の28%から08年には41.3%へと上昇した。
\だが、09年は同シェアが2.4ポイントも低下した。背景には経済危機でブランド製品の市販価格が下がり、PB商品の割安感が相対的に弱まったことがある。コンサルティング会社Retailorsの関係者はこのほか、「消費者が信頼できるものを求めるようになった」ことも影響しているとの見方を示した。
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