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2010/11/10

経済産業情報

不審物の正体は、、、

この記事の要約

爆発物が郵送される事件が相次いでいることを受け、当局や物流・郵便関係企業は神経をとがらせているようだ。ベルリンでは3日、郵便物の仕分け所でなにやら怪しい封書が見つかり、警察などが出動する騒ぎとなった。\ この出来事が起き […]

爆発物が郵送される事件が相次いでいることを受け、当局や物流・郵便関係企業は神経をとがらせているようだ。ベルリンでは3日、郵便物の仕分け所でなにやら怪しい封書が見つかり、警察などが出動する騒ぎとなった。

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この出来事が起きたのはシェーンベルク地区にある仕分け所。ベルリン警察長官の私書箱に入れられた封書のなかから液体がこぼれ出ているのを職員が午前7時半に発見し、すぐに通報した。なにせ前日には首相官邸に爆発物が郵送される事件が起きており、職員らは「今度は警察が標的か」と思ったことだろう。封書の差出人は記されていないとくるから、ますます怪しくみえた。

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警察はただちに駆けつけた。また、警察の要請を受けて爆発物処理班と消防もやってきた。

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そうした緊迫した雰囲気のなかで怪しい封書を開けてみると、中から出てきたのは、、、男性宛のラブレターと香水であった。怪しい液体はつまり染み出た香水だったのである。

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よくよく調べてみると、ラブレターの宛先人は警察長官ではなく、仕分け所の職員が誤って長官の私書箱に入れてしまったことも分かった。仕事にミスは付きものとは言え、時期が時期だっただけに、大きな問題に発展した次第だ。

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ラブレターはそのまま本来の宛先人に届けられたという。差出人と宛先人はこうした事情をおそらく知らないだろう。2人の恋のその後を部外者もまた知らない。

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