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2010/11/10

経済産業情報

10月乗用車販売、2年前とほぼ同水準に

この記事の要約

連邦陸運局(KBA)が2日発表した2010年10月の乗用車新車登録台数は前年同月比20.0%減の25万6,775台と大幅に落ち込んだ。新車補助金を背景とする昨年の特需効果の反動が大きい。ただ、2年前の08年10月に比べる […]

連邦陸運局(KBA)が2日発表した2010年10月の乗用車新車登録台数は前年同月比20.0%減の25万6,775台と大幅に落ち込んだ。新車補助金を背景とする昨年の特需効果の反動が大きい。ただ、2年前の08年10月に比べると減少幅は0.8%と小さく、乗用車市場は安定化の方向に向かっているようだ。

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新車登録台数が大幅に落ち込んだのはこれまで同様、新車補助金の恩恵が大きかったコンパクトクラス以下の部門。一方、昨年振るわなかったアッパーミドルクラスは40.1%増と大幅に回復し、オフロード車(同34.6%増)とスポーツ車(17.2%増)も大きく伸びた。

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販売台数が増えたブランドは計12で、前月の9、前々月の6から増加した。伸び率が最も大きかったのは先月同様、三菱で、前年同月比80.6%増の2,057台に拡大した。これにランドローバー(76.0%増の521台)、スバル(44.5%増の565台)が続く。ポルシェ(22.5%増の1,426台)、メルセデス(10.7%増の2万8,537台)、アウディ(8.5%増の2万1,887台)、BMW(2万3,215台)の独高級車4ブランドも販売増を確保し、韓国勢の現代(18.2%増の6,085台)と起亜(10.8%増の3,682台)はともに2ケタ台の伸びを記録した。

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三菱とスバルを除く日本車の実績はトヨタ/レクサスが31.4%減の7,057台、日産/インフィニティが31.1%減の5,422台、マツダが9.0%減の3,664台、スズキが22.9%減の3,143台、ホンダが35.2%減の2,205台、ダイハツが7.9%減の433台。

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1~10月の乗用車販売は242万3,627台で、前年同期を26.8%下回った。また、商用車の新車登録実績は10月が前年同月比20.9%増の2万1,996台、1~10月が前年同期比12.3%増の19万492台だった。オートバイはそれぞれ16.2%減の5,445台、10.0%減の13万3,511台。

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