ドイツの玩具市場が好調だ。クリスマス商戦が本格化してからおよそ1週間が経った現在、小売店の在庫は日々、少なくなり、ブランド品を中心に品薄状態が出始めている。3日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\好景気が需要を後押ししており、レゴ社スターウォーズシリーズの「デススター」は420ユーロと高額にも関わらず売れ筋商品となっている。プレイモービルやジンバ、ラーフェンスブルガーなど有名ブランドも人気が高い。需要に供給が追い付かないため、レゴは年内出荷の受付を10月時点で打ち切ったという。
\品不足の背景にはメーカーが今年の生産量を決定するうえで重要な春の段階で、玩具販売店が景気悪化を見込み発注を抑えたことがある。消費が加速し出したのが年央であったため、メーカーの対応が間に合わなかったようだ。世界の玩具の工場である中国で労働力不足が深刻化した結果、同国での生産が予定通りに進まないという事情も追い打ちをかけている。
\玩具小売業界の今年1~9月の売上高は前年同期を7%上回り、成長率は好調だった昨年(4.1%)を大きく超えた。ボードゲームが15%増と好調で全体をけん引している。
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