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2010/12/8

経済産業情報

独鉱山機械業界、10年ぶり売上減に

この記事の要約

ドイツ機械工業連盟(VDMA)の鉱山機械部会はこのほど、加盟130社の2010年の売上高が前年比10%減の34億ユーロに縮小するとの見通しを明らかにした。売上減はおよそ10年ぶり。国内売上高が35%減の4億ユーロと大きく […]

ドイツ機械工業連盟(VDMA)の鉱山機械部会はこのほど、加盟130社の2010年の売上高が前年比10%減の34億ユーロに縮小するとの見通しを明らかにした。売上減はおよそ10年ぶり。国内売上高が35%減の4億ユーロと大きく後退。売り上げの88%を占める国外も7%減の30億ユーロへと落ち込む。

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来年については5%未満の売上成長を見込む。今年1-9月期の新規受注高は前年同期を80%上回っており、売り上げが再び拡大に転じるのはほぼ確実。ロシア、中国、米国、オーストラリア、南アフリカなど主要輸出先市場で回復が期待できるという。ロシアに関しては景気回復を背景に顧客企業が銀行融資を受けやすくなっていることが追い風となる。

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同部会は長期的な懸念材料も指摘、国内炭鉱の補助金打ち切りや鉱山開発に反対する住民運動の増加を挙げた。ドイツの炭鉱がすべて閉鎖されると、開発した製品のテストを行う場所が国内から失われるため、企業や専門家、ノウハウが国外に流出するとしている。

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