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2010/12/15

企業情報

Bayer CropScience AG―GM小麦開発でイスラエル企業と提携―

この記事の要約

Bayerの農業科学部門Bayer CropScience(モンハイム)は13日、イスラエルのバイオ企業Evogeneと遺伝子組み換え(GM)小麦の開発で提携合意したと発表した。収穫力が高く乾燥などに強い品種を共同で開発 […]

Bayerの農業科学部門Bayer CropScience(モンハイム)は13日、イスラエルのバイオ企業Evogeneと遺伝子組み換え(GM)小麦の開発で提携合意したと発表した。収穫力が高く乾燥などに強い品種を共同で開発していく。両社は収穫力の高い米の開発ですでに協力関係にあり、今回の合意により提携を拡大する。

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Bayer CropScienceはEvogeneに1,200万ユーロ出資するほか、5年間の提携期間に研究費用を計2,000万ドル提供する。また、開発の進捗と製品販売に応じてそれぞれ一定の金額を支払う。

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Evogeneはコンピューターを用いて植物遺伝子を特定する技術を持っており、今回の提携ではこれを活用して収穫能力や耐乾性に関係する遺伝子を特定。Bayer CropScienceは特定された遺伝子をもとに新品種を開発・販売する。世界の人口拡大を背景にそうした品種の需要が伸びると予想している。

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