市場調査大手のGfKが21日発表したドイツ消費者景況感指数の2011年1月向け予測値は前月の5.5(確定値)から5.4へとやや低下し、6カ月続いた上昇はひとまず休止符を打った。ただ、ドイツ経済は減速しながらも回復が続くとみられており、GfKは2011年も消費が拡大すると予想している。
\景気の見通しに関する12月の指数(1月向け予測値の算出基準の1つ)は11月の65.8から58.8へと7ポイント低下した。景気回復の勢いが鈍るとの予測を研究機関などが出していることが影響したもよう。
\所得の見通しに関する指数も同44.9から40.3へと4.6ポイント落ち込んだ。燃料価格の高騰が響いたとみられ、高額商品の購入意欲に関する指数も39.3から33.8へと5.5ポイント低下した。
\2011年は大幅な賃上げが予想されており、家計を取り巻く環境は悪化していない。GfKはこうした事情を踏まえ、消費が輸出と並ぶドイツ経済の支柱になるとの見方を示した。
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