デュースブルク・エッセン大学自動車リサーチセンター(CAR)などが発表した自動車価格に関する調査によると、2010年1-9月期にドイツ国内で販売された新車(標準装備、VAT込)の平均価格は2万4,752ユーロだった。前年(09年)通期に比べて13.7%、金額にして2,977ユーロ上昇し、経済危機の影響が出る前の08年の水準までほぼ回復した。
\CARと独市場調査会社のBDW-Automotiveは新車登録台数と各モデルのカタログ価格をもとに、販売された新車の平均価格を算出した。特別装備や値引き分は含まれていない。
\新車価格が大きく上昇した背景には◇比較対象の09年は新車買い替え奨励金の効果で小型の低価格帯モデルの販売が伸びた一方で大型車や高級車が低迷し、平均価格が急落していた◇割高でも環境性能に優れたモデルや安全・快適装備の充実したモデルを選ぶユーザーが増えた◇輸入車に比べ大型・高価格帯のモデルが多いドイツ車人気が回復した――という事情がある。
\ブランド別ではメルセデスが3万8,533ユーロ(前年通期から1,810ユーロ上昇)でトップに立った。2位はBMW(3万7,865ユーロ)、3位はアウディ(3万6,655ユーロ)だった。
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