ドイツ連邦統計局が13日発表した2010年の卸売物価指数は前年比で5.9%上昇し、1981年以来19年ぶりの大きな上げ幅となった。比較対象の09年は不況の影響で7.0%落ち込んだが、景気回復を受け大幅に上昇した格好。過去最高となった08年に比べると1.5%下回っている。
\物価を最も強く押し上げたのは鉱石・金属・金属半製品と石炭・石油製品で、それぞれ14.0%上昇した。また、ロシアの森林火災やパキスタン、インド、中国の洪水、作物の不作の影響で穀物・種苗・飼料の価格も20.2%高くなった。青果は上げ幅が8.6%、牛乳・乳製品・卵・食用油脂は同5.2%だった。
\一方、2010年12月の卸売物価は前年同月を9.5%上回り、08年7月以来の高い上昇率となった。前月比では1.8%上がり、1989年1月以来の大きな上げ幅となっている。主な製品の上昇率は鉱石・金属・金属半製品が前年同月比20.4%(前月比1.0%)、石炭・石油が同15.3%(5.1%)、穀物・種苗・飼料が67.0%(7.6%)、青果が19.9%(3.1%)、牛乳・乳製品・卵・食用油脂が2.3%(0.1%)。
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