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2011/1/26

総合 - ドイツ経済ニュース

2011年GDP成長率、政府が2.3%に引き上げ

この記事の要約

ドイツ政府は19日、2011年の国内総生産(GDP)成長率を従来予測の実質1.8%から同2.3%へと上方修正した。輸出は減速するものの内需が加速、2010年に引き続き景気回復が進むとしている。財政赤字の対GDP比率は2. […]

ドイツ政府は19日、2011年の国内総生産(GDP)成長率を従来予測の実質1.8%から同2.3%へと上方修正した。輸出は減速するものの内需が加速、2010年に引き続き景気回復が進むとしている。財政赤字の対GDP比率は2.5%となり、ユーロ加盟国に義務づけられた3%の上限枠ルールを2年ぶりに遵守できる見通しだ。

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内需は設備投資が8.0%増加し、昨年(同9.4%)に引き続き成長をけん引するほか、個人消費の伸び率も0.5%から1.6%へと大きく拡大する。個人消費の最大の押し上げ要因は雇用情勢の改善で、失業率は前年の7.7%から7.0%へと低下。就労者数は過去最高となった昨年の4,050万人から4,080万人へと増加する。賃金は名目2.1%増となる見通し。

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一方、輸出成長率は6.5%となり、前年の14.2%から大幅に低下する。米国や欧州諸国の財政再建や保護主義の強まりで世界経済が減速することが響く。輸出の伸びも前年の13.0%から6.4%へと縮小する。

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