市場調査大手のGfKが25日発表したドイツ消費者景況感指数の2011年2月向け予測値は5.7となり、前月の5.5(修正値)から0.2ポイント上昇した。改善は2カ月ぶり。好景気を背景に消費者マインドの上向き基調が続いており、GfKは「経済が持続的に成長していくチャンスは大幅に高まった」との見方を示した。
\景気の見通しに関する1月の指数(2月向け予測値の算出基準の1つ)は前月と同じ58.8となり、高い水準を保った。2010年の国内総生産(GDP)成長率が東西ドイツ統一後の最高(実質3.6%)を記録したほか、企業景況感の改善が続いていることが大きい。
\所得の見通しに関する指数は12月の40.3から37.7へと2.6ポイント低下し、2カ月連続で落ち込んだ。消費者の体感インフレ率に敏感に影響する食料品とエネルギーの価格が上昇していることが響いたもようだ。ただ、同指数の水準自体は高く、就労者の多くは賃金が今年、大きく上昇すると見込んでいるという。
\高額商品の購入意欲に関する指数は8.0ポイント増の41.8となり、06年12月以来の高水準を記録した。雇用不安の後退などが反映されたとみられる。
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