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2011/2/2

総合 - ドイツ経済ニュース

12月の輸入物価12%上昇、約30年来の上げ幅に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が1月26日発表した2010年12月の輸入物価指数は前年同月比で12.0%上昇し、1981年10月以来およそ30年ぶりの大きな上げ幅となった。エネルギーと原料、食料品が大幅に上昇、前月比の上げ幅も2.3% […]

ドイツ連邦統計局が1月26日発表した2010年12月の輸入物価指数は前年同月比で12.0%上昇し、1981年10月以来およそ30年ぶりの大きな上げ幅となった。エネルギーと原料、食料品が大幅に上昇、前月比の上げ幅も2.3%に達した。

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エネルギー価格は前年同月比で34.2%(前月比7.7%)上昇。原油が36.5%(同10.1%)、石油製品が33.8%(8.4%)、天然ガスが31.2%(2.0%)高くなった。エネルギーを除いたコアの輸入物価上昇率は9.2%(1.3%)だった。

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原料では鉄鉱石の上げ幅が最も大きく、98.4%(1.4%)に達した。粗鉄・鉄鋼・鉄合金は同29.7%(1.4%)、非鉄金属鉱石は37.9%(7.5%)、非鉄金属(半製品を含む)は32.4%(5.0%)。非鉄金属ではニッケルが51.3%(3.7%)、粗銅が41.4%(10.8%)と大きく上昇。アルミナは24.2%(2.1%)と、非鉄金属全体の上げ幅を下回った。

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食料品はコーヒー生豆の上昇率が65.1%(12.8%)、穀物が同56.7%(4.8%)と特に大きかった。牛肉と乳製品もそれぞれ12.1%(3.1%)、9.6%(1.3%)高くなっている。

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12月の輸出物価は前年同月を5.2%上回り、前月比でも0.8%上がった。

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一方、2010年の輸入物価は前年から7.8%上昇し、2000年以来の大きな上げ幅となった。石油や天然ガス、鉱石、金属が全体を押し上げた。輸出物価も3.4%上がっている。

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