エジプトの反政府デモの影響はドイツ企業にも広がっている。小売大手メトロは現地店舗が略奪などの被害に遭遇。エネルギー大手RWEはチャーター便を手配して駐在員とその家族90人以上を帰国させた。
\メトロでは1月28、29の両日、エジプト国内の2店舗が略奪の被害を受け、そのうち1店舗は放火された。現地採用の700人は現在、自宅待機中で、現地人以外は30日に航空機で国外に退避させた。ムバラク政権が電話やインターネットの利用を制限しているため、現地状況の把握は困難という。
\RWEは採掘子会社RWE Denaの社員をチャーター便でドイツに帰国させた。ハンブルク空港に31日午前1時過ぎに到着。深夜のため特別許可を得て着陸した。現地には駐在員が一部残っているものの、安全な場所に退避しているという。同社の採掘現場は大都市から離れているため、これまでのところデモの被害を受けていない。
\自動車大手のダイムラーは現地工場の操業を30日に停止した。駐在員数十人を早急に帰国させる予定だ。香料大手Symriseは31日から現地拠点の営業を見合わせている。
\