保険大手のMuenchener Rueck(ミュンヘン)は8日、風力発電設備メーカー向けの保険販売を開始したと発表した。同社によると世界初で、すでに独メーカーFuhrlaenderを顧客として獲得した。Muenchener Rueckは再生可能発電を対象とした保険事業を強化しており、昨年も太陽電池メーカー向けに同様の商品を売り出した。
\今回売り出した商品は、風力発電設備メーカーが顧客に保証した性能が発揮されない際のリスクを引き受けるというもので、メーカーは品質保証に伴う財務上のリスクから解放され、事業拡大に向けた資金を増やすことができる。また、風力発電事業者も事業の安全性が高まるため、銀行融資を受けやすくなる。
\Muenchener Rueckは再可エネ向け保険事業のパイオニアで、『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、市場を独占している。保険料収入は現在、1,000万ユーロのケタ台にとどまるものの、ニッチ市場のため利益率は高いという。数年後には同収入が1億ユーロのケタ台に乗ると予想している。
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