ドイツ機械工業連盟(VDMA)の産業バルブ部会は3日、2011年の業界売上高が前年比で4%増加するとの予測を発表した。昨年の同9%に比べると成長率は鈍るものの、化学、石油化学、石油・ガス採掘向けを中心に業績拡大が続くとしている。造船、海洋技術、水道、製紙・セルロース産業向けでは売上減を見込む。
\2010年は受注高が前年比で17%増加、売上高は国内で5%、国外で12%の伸びを記録した。部門別の売上成長率は調整弁が10%、開閉弁が9%、セーフティ・モニタリングバルブが7%だった。
\輸出高は7%増の約28億ユーロに拡大した。国別では中国向けが最も大きかったものの、17%増となった前年の反動で2%減少。一方、ロシア向けは石油・天然ガス・金属産業向けが好調で63%増の1億8,700万ユーロへと急拡大した。米国向けは1億8,800万ユーロで30%増加。産業プロジェクトの環境規制強化がプラスに働いた。
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