売掛債権の買い取りや回収を代行するファクタリング・サービスが好調だ。独ファクタリング連盟が16日発表した年次報告書によると、加盟26機関の2010年通期売上高は前年比37.5％増の1,322億8,000万ユーロに拡大。08年に記録した過去最高（1,038億4,000万ユーロ）を上回った。景気回復に伴う投資意欲の高まりで企業の資金需要が増えたことが大きい。買い取った債権額が国内総生産（GDP）に占める割合は5.3％で、初めて5％を突破した。
\ファクタリング利用企業数は35.8％増の1万2,000社に拡大した。顧客の業界別では販売・販売仲介業者が最も多く、食品、サービス、金属・機械、自動車がこれに続いた。
\売掛債権の金額別の売上高シェアは、750万ユーロ以下が1.62ポイント増の44.56％、7,500万～1億5,000万ユーロが2.41ポイント増の11.73％、1億5,000万ユーロ以上が2.7ポイント増の9.89％へと拡大した。一方、750万～7,500万ユーロの範囲ではシェアが落ち込んでいる。
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