ドイツ連邦統計局が国内7州のデータをもとに3月31日発表した2011年2月の小売売上高(暫定値、自動車販売店を除く)は前年同月を名目で3.0%上回り、物価変動を加味した実質でも1.1%増加した。景気回復が反映された格好。季節要因と営業日数を加味した前月比では名目が0.8%増、物価調整値が0.3%減だった。
\非食料品店部門が前年同月比で実質3.4%増加し、全体を押し上げた。特に伸び率が大きかったのは通販(インターネット販売を含む)で、11.6%に達した。通販業界では大手企業Quelleの経営破たんを受けて昨年、市場が大幅に縮小しており、今年はその反動が出ている。このほか、繊維・衣料・靴・革製品店も6.6%増と非食料品店の平均を上回る伸びを記録した。一方、食料品店部門は名目が0.6%増えたものの、実質では2.0%落ち込んだ。
\個人消費が底堅く推移していることを受け、独小売業中央連盟(HDE)は同日、2011年の業界売上高が前年比1.5%増の4,110億ユーロとなり、前年(同2.1%増)に引き続き拡大するとの予測を発表した。
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