DAX(ドイツ株価指数)採用30社の2010年配当総額は前年より60億ユーロ増えて260億ユーロとなり、金融・経済危機以前の2007年水準をほぼ回復した。好景気に伴いほとんどの企業で業績が改善。23社が増配(復配2社を含む)となり、減配はドイツテレコム1社にとどまった。据え置きは3期連続無配となったコメルツ銀行を含む6社。3日付『南ドイツ新聞』が報じた。
\1株当たり配当金が最も高かったのはミュンヘン再保険で6.25ユーロ。これにアリアンツ(4.5ユーロ)、RWE(3.5ユーロ)が続いた。
\配当総額が最も多かったのは唯一減配となったドイツテレコムの30億1,100万ユーロ。当期利益の1.8倍近くを配当に回した計算だ。エーオン(28億5,800万ユーロ)、シーメンス(23億4,900万ユーロ)も額が多かった。
\復配となったのはダイムラーとルフトハンザの2社。コメルツバンクは14億3,000万ユーロの純利益を計上し3期ぶりに黒字転換を果たしたものの、公的資金援助を受け実質的に部分国有化されているため、配当を見送った。
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