流通大手の独Metro(デュッセルドルフ)がアジア事業の強化に向けて買収を積極的に活用する意向だ。フランス・ムラー取締役(アジア事業担当)が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対し明らかにした。買収計画は具体化していないとしながらも、特に中国が中心になるとしている。
\同社がすでに進出しているアジアの国は中国(48店舗)、ベトナム(13店舗)、日本(9店舗)、インド(6店舗)、パキスタン(5店舗)の5カ国。2012年にはインドネシアにも出店することを10日に明らかにした。既存5カ国では中国とベトナムが黒字を計上する以外はすべて赤字が続いている。当面はアジア6カ国に事業を集中する方針で、今年は昨年の計14店舗を上回る20店舗を開設する計画だ。家電量販チェーンMedia-Marktもすでに進出した中国以外でも展開していく。
\インドネシア事業は現地パートナーのSintesaグループと共同で立ち上げ、業者向けチェーンCash & Carryを展開する。2014年までに両社合わせて最大3ユーロユーロを投資、2012年のジャカルタ店を皮切りに約20店舗を開設する予定だ。Metroは過半数資本を出資し、経営権を掌握する。
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