経営難の建材大手Pfleiderer(ノイマルクト)が10日発表した2010年暫定決算の最終損失は7億2,300万ユーロとなり、前年の6,980万ユーロから10倍以上に膨らんだ。リストラ費のほか、のれん代と出資の巨額減損処理が響いた。経営陣は再建計画が債権者と株主に承認されないと倒産する恐れがあるとして、支持を呼びかけている。
\同社は経営拡大戦略があだとなり、業績が悪化。2010年決算では5億6,800万ユーロの特損を計上した。このうち4億6,400万ユーロを北米事業の評価損が占める。メディア報道によると、経営陣は米国事業の放出を検討しているようだ。
\Pfleidererの昨年末時点の有利子債務は9億6,000万ユーロで、09年末の8億5,400万ユーロから膨らんだ。今年5月末には10億4,000万ユーロに拡大している。
\同社は債権者に7億2,000万ユーロの債権放棄を求めている。内訳へハイブリッド裁の保有者が3億4,000万ユーロ、債権銀行とヘッジファンドが計3億8,000万ユーロ。再建銀行とヘッジファンドは新株の80%以上を引き受け、同社の過半数資本を獲得する予定だ。
\再建計画の成立にはハイブリッド債の保有者と株主の承認がともの必要で、6月20日の債権者集会と7月21日の臨時株主総会に注目が集まっている。
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