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2011/6/15

経済産業情報

物流業界の回復鮮明に

この記事の要約

キールの世界経済研究所(IfW)と独物流業界団体のBVLが6日発表した2011年第2四半期の独物流業界景況感指数は前年同期比17.5ポイント増の156.3へと上昇し、2006年10月の調査開始以来2番目に高い数値を記録し […]

キールの世界経済研究所(IfW)と独物流業界団体のBVLが6日発表した2011年第2四半期の独物流業界景況感指数は前年同期比17.5ポイント増の156.3へと上昇し、2006年10月の調査開始以来2番目に高い数値を記録した。景気回復を追い風に物流需要が拡大したことが反映された。前の期の第1四半期からは9ポイントの上昇。

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企業の現状判断を示す指数は前年同期比27.1ポイント増の157.7と特に大きく伸びた。今後12カ月の見通しを示す期待指数は同7.8ポイント増の154.9とやや小幅な伸びにとどまったものの、高い水準を保っている。

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物流サービス業者と主要顧客である製造・流通業界の景況感指数を個別にみると、物流サービス業者は19.5ポイント増の156.7、製造・流通業界は15.4ポイント増の155.9と、物流サービス事業者の方が景況感の改善幅が大きい。IfWの関係者よると、需要回復による業績改善に加え、国内の輸送受注が上向いていることが寄与しているという。

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「東日本大地震をきっかけに危機対策を見直しましたか」との質問には、3社に1社が「対策を拡充した」と回答。「変更なし」は3社に2社だった。

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IfWはBVLの委託を受け、ドイツ国内の物流サービス業者と顧客企業それぞれ100社を対象に、四半期ごとに景況感アンケート調査を実施している。

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