日本生命は5日、保険大手Allianzの100%金融子会社Allianz Finance II B.V.が発行する転換権付劣後債(満期30年)を購入すると発表した。人事交流などさまざまな分野で協力関係を深めていく狙いで、日生は同劣後債を発行から10年間、Allianzの普通株にいつでも転換できる。投資額は5億ユーロ(約600億円)で、7日の取引終了を見込む。
\日生は日本市場が頭打ちとなっていることを受け国外事業を強化したい考えで、すでに米国とインドの同業にも資本参加している。国際的に事業展開するAllianzへの出資は今後協力関係を深めていくうえでメリットが大きいと判断したようだ。
\今回購入する転換社債を株式に転換すると、日生はAllianzに1.5%出資することになる。株式を直接的に取得せず転換社債を選んだのは、◇確実に金利収入が入る◇株式に転換しなければAllianz株が急落しても評価損計上の必要がない――ためとみられる。
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