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2011/7/20

企業情報

―大幅減収に、日本の震災響く―

この記事の要約

スイスの半導体メーカーMicronas(チューリヒ)が19日発表した2011年1-6月期決算の売上高は7,969万スイスフランとなり、前年同期から17%減少した。主力の自動車向け半導体の販売が東日本大震災の影響で大幅に滞 […]

スイスの半導体メーカーMicronas(チューリヒ)が19日発表した2011年1-6月期決算の売上高は7,969万スイスフランとなり、前年同期から17%減少した。主力の自動車向け半導体の販売が東日本大震災の影響で大幅に滞ったことが響いた。7-12月期も減収となる見通しで、2011年12月通期の売上高は前年の1億9,000万フランから1億5,000~1億5,500万フラン程度へと落ち込む見込みだ。

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同社の売り上げの9割は自動車産業向けが占めており、そのうちの約45%は日本メーカーとの取引が占める。このため震災と津波の直撃で日本の自動車工場の操業が長期間、停止した影響は大きく、受注の多くは納期が先送りされるかキャンセルになったという。

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一方、1-6月期の最終損益は130フランの黒字となり、前年同期の赤字(426万フラン)から改善した。比較対象の2010年1-6月期は特別費がかさんだという事情がある。

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