電機大手の蘭Philips(アムステルダム)が18日発表した2011年4-6月期(第2四半期)決算の純損益は13億4,500万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(2億6,200万ユーロ)から大幅に悪化した。ヘルスケアと照明部門で営業権の巨額減損処理を行ったことが響いた。業績は下半期も低迷する見通しで、同社はコスト削減プログラムを打ち出した。
\第2四半期の売上高は前年同期の53億4,600万ユーロから52億1,300万ユーロへと2%後退した。家電部門の低迷と不安定な為替相場が影響。本業のもうけをしめす営業利益(EBITAベース)は5億600万ユーロから3億7,000万ユーロへと大きく落ち込んだ。営業権減損はヘルスケア部門で8億3,000万ユーロ、照明部門で5億3,000万ユーロを計上している。
\同社は事業コストを5億ユーロ圧縮する計画で、今後は人員削減やヒエラルキーの簡素化に取り組んでいく。効果は2013年から現れると見込んでいる。
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