ドイツの機械メーカー4社が炭素繊維製造のフル生産ラインを共同で販売している。1日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたもので、すでに中国企業との取引が成立したという。
\販売提携するのはTruetzschler Nonwovens、Eisenmann Anlagenbau、Ruhstrat、EPC Industrialの4社。Truetzschler Nonwovensの役員によると、中国の納入先企業は風力発電ローター用の炭素繊維を内モンゴルで製造する。年産規模は1,500トン。
\4社は今後、自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)を顧客として獲得することに期待をかけている。VWは炭素繊維を車体に用いた省エネカー「XL1」を来年にも最低100台生産したい考えだが、肝心の炭素繊維の確保が難しいという事情が背景にある。VWは独炭素繊維大手SGLの株式およそ10%を今年に入って取得したものの、SGLはVWの競合BMWと戦略提携しているため、VWがSGLから炭素繊維の供給を受けるのは難しい。
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