鉄鋼系複合企業の独Thyssenkrupp(エッセン)が造船子会社Blohm+Voss(B+V)の民間船事業を欧州の投資会社に売却することで基本合意した。早ければ9月末にも最終合意し、年末の取引成立を目指す。独日刊紙『ヴェルト』が9日付で報じ、同社が追認した。
\Thyssenkruppは受注低迷が続く同事業を当初、アラブ首長国連邦アブダビ首長国の同業 Abu Dhabi MAR Group(ADM)に売却する予定だったが、今年7月に交渉を打ち切り、新たな売却先の模索を開始した。
\今回基本合意した交渉先は明らかにされていない。ヴェルト紙によると、交渉先企業は買収に踏み切った場合、当該事業の業績を安定させたうえで、他の投資家に転売する考え。人員削減や生産事業の移管は行わないという。
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