任天堂はハードウエアとソフトウエアをともに提供する事業戦略を今後も継続する方針のようだ。携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」の市販価格を発売からわずか半年で大きく引き下げたことを受け、市場にはハード事業の先行きを懸念する見方が出ているが、同社のドイツ事業を担当するベルント・ファケシュ氏は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対し、「任天堂がこの戦略を放棄するとは思わない」と明言した。
\同社やソニーなどのゲーム機メーカーはスマートフォンやタブレットPCなどでゲームを行うユーザーの増加を受けて苦戦を強いられている。ファケシュ氏はこれを踏まえてインターネット分野で事業を強化する意向を示しつつも、「マリオのようなわが社のゲームをスマートフォン向けに提供する必要性はない」との立場を示した。
\3DSのこれまでの販売実績については「先行機DSよりも良好だ」と指摘。価格の引き下げはクリスマス商戦でブームとなることを確実にするものだとの見方を明らかにした。
\DSと3DSの独販売台数は年初からこれまでに計50万台以上となり、過去最高を更新した。家庭用ゲーム機「Wii」も30万台を超えたという。
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