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2011/8/31

総合 - ドイツ経済ニュース

輸入物価が再上昇、7月上げ幅は7.5%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が26日発表した2011年7月の輸入物価指数は前年同月比の上げ幅が7.5%となり、前月の同6.5%を1ポイント上回った。上昇は2月以来で5カ月ぶり。石油価格の高騰に押され全体が強く押し上げられた格好。ただ […]

ドイツ連邦統計局が26日発表した2011年7月の輸入物価指数は前年同月比の上げ幅が7.5%となり、前月の同6.5%を1ポイント上回った。上昇は2月以来で5カ月ぶり。石油価格の高騰に押され全体が強く押し上げられた格好。ただ、世界的な景気後退懸念を受け8月に入り石油価格が落ち込んだことから、今後は再び低下する可能性がある。前月比の輸入物価変動率は+0.8%だった。

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エネルギー価格の前年同月比の上げ幅は28.2%に達した(前月比の変動率は+3.6%)。原油が31.6%(同+3.9%)、天然ガスが23.8%(+4.9%)高くなっており、エネルギーを除いたコアの輸入物価上昇率は4.3%(+0.3%)だった。

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金属と金属鉱石も上げ幅が大きく、非鉄金属鉱石は前年同月を19.9%(+5.3%)、鉄鉱石も16.0%(+0.1%)上回った。粗鉄・粗鋼・鉄合金と非鉄金属(半製品を含む)の上昇率はそれぞれ4.6%(-1.6%)、16.5%(+2.0%)で、粗銅とアルミナは各25.4%(+6.3%)、13.0%(-1.1%)だった。

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肥料は37.4%上昇(+1.5%)、樹脂も8.5%(-2.4%)上がった。食料品では穀物と生コーヒー豆が前年同月をそれぞれ29.5%、28.9%上回ったものの、前月比は各0.9%、3.7%低下した。

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