自動車部品大手の独Bosch(シュツットガルト)は23日、自動車以外の分野に用いる次世代の高性能リチウムイオン(Li-ion)電池を開発すると発表した。7,500万ユーロを投じて同国東部のアイゼナハに同電池の素材と製造技術に関するパイロット施設を設置。2012年からセルの試作品を生産し、2015年までに年20万個の商業生産にこぎつける目標だ。電機大手の韓Samsungと共同で行う自動車用Li-ion電池の合弁事業を補完する事業と位置付けている。
\新たに開発するLi-ion電池はさしあたりボートでの利用を想定している。エンジンの利用が禁止された湖などでの需要を見込んでおり、セルを100個投入すれば45馬力のモーターを1時間、稼働できるという。
\素材の開発と模索では化学大手BASFと提携。製造技術ではエンジニアリング会社Thyssenkrupp System Engineeringの協力を受ける。素材と製造技術の両分野で欧州にサプラーヤーのネットワークを形成するとしている。
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