電機大手のSiemens(ミュンヘン)は8月31日、電気自動車(EV)の開発で自動車大手のVolvoと戦略提携すると発表した。EV市場の将来性が高いことを受けた措置で、4年前に撤退した自動車部品事業に再参入することになる。
\両社は電気駆動装置、パワーエレクトロニクス、充電装置の分野で共同開発を行い、Volvoのハッチバック車「C30」に搭載。今年末にもテスト走行を開始する。来年下半期にはSiemensが200台を使って実用テストを実施する。
\Siemensは2007年、自動車部品事業VDOをContinentalに売却し、同事業から全面撤退した。ただ、EV市場が中長期的に大幅に成長するほか、鉄道車両分野などで電気駆動装置などのノウハウを持つことから、自動車部品事業への再参入に踏み切るもようだ。アナリストはVolvo以外の自動車メーカーとも提携を模索するとみている。
\Volvoは電気駆動装置の開発をこれまで単独で進めてきた。Siemensとの提携により量産化の早期達成を目指す。
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