ポンプ・バルブメーカーのKSB(フランケンタール)は製品の新たな用途を開拓するとともに、サービス事業も拡大し成長を目指す。ウォルフガング・シュミット社長が『ハンデルスブラット』紙のインタビューで明らかにした。
\同社長によると、洋上風力発電設備などの分野でポンプやバルブの用途を見出すことが今後の成長のカギを握る見通し。サービス事業の拡大に向けては国外企業の買収や交換部品の自社生産を検討している。
\市場の現状と今後の見通しについては不透明性が高いとの見方を示した。発電所などの大型投資と連動するポンプ市場の回復が遅れているためだ。ドイツの脱原発政策のしわ寄せで2,000万ユーロの売上減が見込まれることは追い打ちとなる。国外の原発向けポンプ事業は堅持する方針。今年通期の売上高で20億ユーロを確保するとした目標は射程圏内にとらえた。
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