スイスの特殊化学大手Clariant（ムッテンツ）は5日、2011年の業績予測を下方修正した。世界経済の減速とスイスフラン高を受けたもので、売上高を従来予測の78億～80億フランから70億～72億フラン、売上高営業利益率（EBITDAベース）も同13.5～14.5％から12.8～13.2％へと引き下げた。
\同社によると、6月以降、需要が鈍っている。分野別では顔料、製紙化学、繊維化学、地域別ではブラジル、米国、欧州で冷え込みが強いという。化学は景気の変化にいち早く反応する業界で、蘭Akzo Nobelも6月末に業績予測を下方修正した。一方、独BASFはロイター通信に対し、予測引き下げの必要はないとの立場を示した。
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