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2011/9/7

経済産業情報

余暇の過ごし方、トップは「テレビを見る」

この記事の要約

British American Tobaccoが運営する未来研究基金は8月29日、ドイツ人の余暇(自由時間)の過ごし方に関する調査の結果を発表した。それによると、14歳以上のドイツ人の平日の自由時間は平均4時間3分。最 […]

British American Tobaccoが運営する未来研究基金は8月29日、ドイツ人の余暇(自由時間)の過ごし方に関する調査の結果を発表した。それによると、14歳以上のドイツ人の平日の自由時間は平均4時間3分。最も時間が少なかったのは子供のいる家族(3時間10分)、最も多かったは年金生活者(4時間45分)だった。自由時間の過ごし方のトップは「テレビを見る」で、「電話」「ラジオを聴く」がこれに続いた(グラフ参照)。

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未来研究基金は14歳以上のドイツ人6,000人を対象に対面による聞き取り調査を実施し、自由時間やその使い方について質問した。

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自由時間の多寡について尋ねたところ「少なすぎる」との回答は全体の34%に上り、「多すぎる」の12%を大きく上回った。「少なすぎる」と感じている人が多かったグループは、子供のいる家族(55%)、子供のいないカップル(48%)、独身者(45%)だった。「多すぎる」の回答が最も多かったのは年金生活者(4人に1人)だが、「少なすぎる」と感じている人も同層の10人に1人に上った。未来研究基金の調査担当者は「労働時間は1960年代の週48時間から今では38.4時間に減り、年次有給休暇日数は9日から30日に増えている。客観的にみれば自由時間は大きく増えているにもかかわらず、主観的には少なすぎると感じている人が多い」と指摘する。

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テレビ視聴は年齢・性別を問わずナンバーワンだったが、他のいくつかの項目では性別によって大きな差が出た。教会に行く女性は男性のほぼ2倍に上ったほか、「読書」「考え事をする」「手紙を書く」「電話」「買い物・ウィンドーショッピング」「休息・休養」も女性の方が多かった。一方、男性で多かったのは「趣味を楽しむ」「飲み(会)に行く」「スポーツ観戦」「パソコン」「自動車・オートバイでちょっと走る」などだった。

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