ドイツ連邦統計局が9日発表した2011年8月の卸売物価指数(2005年=100)は前年同月比の上昇率が6.5%だった。上げ幅は依然として大きいものの、前月の同8.2%から大きく低下。ピーク時の3月(10.9%)からは4.4ポイントも下がった。比較対象の2010年8月の上昇率が6.4%と高かった関係で統計上のベース効果が比較的小さかったほか、景気減速の影響も反映されたもようだ。卸売物価指数は4月と5月の120.8をピークに減少傾向にあり、8月は119.5まで低下した。前月比の変動率は+0.1%だった。
\卸売物価指数で大きな比重を占める石油・石炭は前年同月比で13.8%上昇、前月比でも0.7%上がった。鉱石・金属(半製品を含む)は前年同月比が7.1%上昇したものの、前月比は0.2%低下している。
\前年同月比の上げ幅が特に大きかったのは穀物・種苗・飼料で、19.0%(前月比は+0.8%)に達した。牛乳・乳製品・卵・食用油脂も同7.5%(同±0%)に上っている。
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