スイスの金融大手クレディ・スイスは19日、独デュッセルドルフ検察当局と司法取引で合意したと発表した。1億5,000万ユーロを支払い、行員を対象に進められてきた捜査の中止を買い取った格好。スイスのユリウス・ベア銀行とリヒテンシュタインのLGT銀行も同様の取引を独当局とすでに行っている。
\独ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州は昨年2月、クレディ・スイスを利用して脱税しているドイツの納税者リストを入手。同州から情報提供を受けた各州の税務当局はリストに載った約1,100人を対象に捜査を実施した。捜査の中で同行の行員が脱税をほう助していた容疑が強まったため、デュッセルドルフ検察と国内13都市の税務当局は同7月、クレディ・スイスの独支店や事務所を一斉に家宅捜査した。
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