中国の建機大手・徐州工程機械集団有限公司(XCMG)が欧州市場の開拓に乗り出した。独エンジニアリング企業Fluitronics GmbHの資本70%を7月に取得。今月19日にはデュッセルドルフ近郊のクレーフェルト市に欧州事業の統括拠点を設置する契約を同市当局と締結した。中国の建機メーカーでは三一重工(Sany)がケルン近郊のベートブルクで今年、生産を開始している。
\XCMGはクレーフェルト市のフィヒテンハイン地区に研究開発とオフィスを兼ね備えた拠点を建設する。投資額は約5,000万ユーロで、2012年夏には第1期工事が終了。床面積5,000万平方メートルの施設が完成する。同社が中国以外に研究開発拠点を設置するのは初めてという。
\クレーフェルトでは省エネ型の駆動・制御装置を開発する。中国製の建機は欧州連合(EU)域内での販売が許可されておらず、同社は買収したFluitronicsの協力を得てEU基準に合致した製品を開発する意向だ。Fluitronicsは研究開発資金を自力で捻出するのが難しいため、XCMGの傘下に入った。
\