鉄道大手の独Deutsche Bahn(DB、ベルリン)が国外の地域交通事業を強化する方針だ。昨年買収した英子会社Arrivaを通して進める考えで、適切な案件があれば他社の買収も行う。DBのウルリヒ・ホームブルク取締役(旅客輸送担当)が14日、明らかにした。
\同取締役は特に英国、スウェーデン、ポーランド、オーストリアの近距離鉄道旅客輸送分野で大きな成長が見込めるとの見方を示した。スペインのバス会社Avancaを買収するとの観測については、そうした事実はないと明確に否定した。
\欧州では近距離交通サービス市場を外資に開放していない国が多く、DBの国外事業拡大の大きなネックとなっている。ホームブルク取締役はこれに関し、欧州連合(EU)の近距離交通市場は今後10~15年で完全に自由化されるとの予想を示した。
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