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2011/9/21

経済産業情報

独自動車ブランド、CO2削減率最高はポルシェ=独CAR調査

この記事の要約

デュースブルク・エッセン大学自動車リサーチセンター(CAR)などは15日、新車の二酸化炭素(CO2)排出量に関する調査結果を発表した。それによると、2011年1-7月期に独国内で販売(新規登録)されたドイツ車の走行1キロ […]

デュースブルク・エッセン大学自動車リサーチセンター(CAR)などは15日、新車の二酸化炭素(CO2)排出量に関する調査結果を発表した。それによると、2011年1-7月期に独国内で販売(新規登録)されたドイツ車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均147グラムで、2003年通期の172.2グラムから14.6%減少した(表参照)。ただ、欧州連合(EU)が2015年の達成目標として掲げる130グラムにはまだ届いておらず、メーカーはさらなる努力を迫られそうだ。

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最も高い削減率を達成したのはポルシェで23.5%に上る。09年にディーゼルモデルを新たに投入したことが奏功した。1-7月期に販売された同社の新車の5台に1台がディーゼル車だった。

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オペルは140.1グラムで16.3%を削減。プロダクトミックスに占める小型車の割合が高まったことが主なプラス要因だ。自動車情報サイトmotor-traffic.deによると、同社の販売台数に占める小型車(アギラ、コルサ、メリーバ、アストラ)の割合は過去7年半で60%から80%に拡大した。

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メルセデスとフォルクスワーゲン(VW)の削減達成率はいずれも13.2%で、平均を下回った。メルセデスは平均値を引き下げるコンパクトモデルのラインナップが少ないこと、VWはプロダクトミックスに占める中・大型モデルの割合が増えたことが響いた。

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