欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2011/9/21

経済産業情報

独自動車業界が原料の共同調達検討

この記事の要約

ドイツの自動車メーカーとサプライヤーが戦略的に重要な原料の共同調達を検討している。中国の希土類輸出制限などを受けて必要量の確保が難しくなっていることに対応する狙い。経済紙『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』 […]

ドイツの自動車メーカーとサプライヤーが戦略的に重要な原料の共同調達を検討している。中国の希土類輸出制限などを受けて必要量の確保が難しくなっていることに対応する狙い。経済紙『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』が報じた。

\

ダイムラーのトーマス・ヴェーバー取締役(開発担当)は同紙に対し、独禁法に抵触しない方向で協力のあり方を検討していることを明らかにした。資本関係がない、あるいは弱い企業同士が共同調達を行う場合、調達規模や価格などの情報を相互に交換すると違法なカルテルと認定される恐れがある。交渉は始まったばかりで、機械メーカーも関心を示しているという。

\

希土類の調達に関しては電機大手のシーメンスが先ごろ、資源大手の豪Lynasとの提携で基本合意。永久磁石の原料であるネオジムの確保に乗り出した。

\