ドイツ連邦統計局が22日発表したフルタイム就労者の2011年第2四半期の賃金上昇率(支給額ベース)は前年同期比で名目4.2%に達し、2008年以降の最高を記録した。4%を超えるのは2四半期連続。景気回復が反映された格好で、インフレ率を加味した実質の増加幅も1.9%に上っている。
\上げ幅が最も大きかった業界は製造業で、名目7.0%に達した。協定賃金と特別手当の増額のほか、操短の減少も押し上げ要因となった。鉱業(同4.7%)と銀行・保険(4.6%)も上昇率が大きい。
\フルタイム就労者の平均月給(支給額ベース、特別手当を除く)は3,313ユーロだった。額が最も大きいのは情報通信技術業界(4,358ユーロ)で、これにエネルギー(4,350ユーロ)、銀行・保険(4,332ユーロ)が続く。最低はホテル・飲食業の1,950ユーロ。建設業は2,803ユーロだった。
\