寒波と積雪が相次いだ結果、氷結防止・融雪剤の需給が過去2年間、連続してひっ迫したことを受け、連邦交通省は非常用として計10万トンを備蓄する方針だ。各連邦州の備蓄分では足りなくなった場合に有償で供給する。供給の対象はアウトバーン(連邦遠距離道路)のみで、州道や郡道など国の管轄外の道路は対象としない。ペーター・ラムザウアー連邦交通相が『ヴェルト』紙に対し明らかにした。
\備蓄用の倉庫はノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州のザールべック(A1、A30号線近く)とグレーヴェンブローホ(A540号線近く)、およびザクセン・アンハルト州ビュルストリンゲン(A2号線近く)の計3カ所に設置する。備蓄量の内訳はNRW州が計6万トン、ザクセン・アンハルト州が4万トン。
\連邦政府は800万ユーロを拠出してまず10万トンを購入し、いざという時に各連邦州に販売する。販売価格は倉庫の管理費や輸送費を上乗せするため、仕入れ価格よりもやや高くなる。得られた収入は新たな備蓄の購入に充てる。同プロジェクトは5年間の時限措置で、システムが機能しないことが明らかになった場合はNRWとザクセン・アンハルト州に管理コストを返還する。
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